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〜夏休み、いつもの公園でのこと 〜
藤宮「ねぇ、長谷くんこれ見て!」チラシヲダス
長谷「ん?あーこれ今週末にある花火大会かー。」
藤宮「そうなの!毎年お母さんと行くんだけど今年は長谷くん達と行きたいなぁって♪」
長谷「もちろん!でも、達ってことは…」
藤宮「桐生くんと沙希ちゃんも一緒にみんなで行きたいなって…だめ…かな?」
長谷「い、いや全然だめじゃないよ!むしろウェルカムだよ!うん。」
藤宮「よかったぁ。この前行った海も楽しかったからまたこの4人でどこか遊びに行きたくて♪」
長谷「そっかそっか。じゃあ将吾は誘っておくね!待ち合わせは駅前で大丈夫?」
藤宮「うん、沙希ちゃんは私から誘っておくね!時間は6時くらいがいいかな?」
長谷「わかった。そのくらいがいいかもね!」
藤宮「うん。じゃあ、今日はそろそろ帰るね。長谷くん夏休みの宿題ちゃんと進めないとだめだよ?特に数学ね!」
長谷「お、もうこんな時間か。次は花火大会の日かな?宿題は…頑張ります。」ショボン
藤宮「うん、じゃあまた花火大会の日に!」
「ゅ…楽しみにしててね」ボソッ
長谷「うん、またね!ってなにを楽しみにしててって?」
藤宮「あ、ううん。なんでもないよ。ばいばい長谷くん!」
長谷「ばいばーい?」
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~長谷家~
長谷「もしもし、将吾ー?」
桐生「あー、なんだ長谷かー。なんだ?まためんどくせーこと言い出す予感がするわ」
長谷「めんどくさいとかゆーなよ!今週末藤宮さんと花火大会行くんだけど将吾も来てくれない?山岸さんもいるんだけど。」
桐生「はー?なんでまた4人なんだよ。
花火大会くらい2人で行けばいいだろ。」
長谷「仕方ないだろ。藤宮さんがまたあの4人で遊びたいって言うんだから。
俺だって本当は藤宮さんと2人きりで…」
桐生「あー、はいはい。わかったから。ったくしょうがねーなー。」
長谷「ありがとう、将吾!恩にきるよ!」
桐生「何回俺に恩感じてるんだか。」
長谷「当日は6時に駅前だから遅れるなよ!」
桐生「はいはい。」
長谷「…ばっくれたりしないよな?」
桐生「するわけねーだろ。お前だけならまだしも藤宮と山岸もいるんだから。」
長谷「そっか、よかった。
ところで将吾、相談があるんだけど…」
桐生「なんだ?またどうせめんどくせーことなのはわかるが」
長谷「今日、花火大会のこと決めて帰る時、藤宮さんがなにかを楽しみにしててって言ってたみたいなんだけど俺聞き取れなくて聞き返したら『なんでもない』って言われたんだよー。
なにを楽しみにしてればいいんだー!
そりゃ藤宮さんと一緒に花火大会とか楽しみ以外の何物でもないけどあの言い方だと他になにかありそうな気もするし。あーもうわかんねー!」
桐生「あー(察し)お前そんなのもわかんねーの?花火大会といったらあれしかないだろ。」
長谷「将吾はわかったのか!?なんだよーもー。わかったならおしえてくれよ!」
桐生「分からないなら教えてやんねー。
藤宮本人が内緒にしておきたいことなら俺から言うのはおかしいしな。」
長谷「うっ、それはそうだけどさー。」
桐生「まぁ、当日のお楽しみってことにしておけばいんじゃね?それにしても藤宮も変わったよな。」
長谷「そ、そうするよ。悪いことじゃないことを祈っておく。え?変わったって?藤宮さんが?そりゃ俺や山岸さん達と友達になってから明るくはなったけどそれは夏休み前からだし。」
桐生「は?そんなのは見りゃわかるだろ。俺が言いたいのは夏休みに入ってお前と2人で会うこと多くなってから更に変わったってことだよ。」
長谷「え?なにそれどういうこと?」
桐生「わかんねーならいいよ。そろそろ
寝る。じゃーな、お休み。」
長谷「あ、え、ちょっ、まっ、しょう…」ブチッ
長谷「って切れてるしー。なんなんだよもー!更にもやもやが増えたじゃんかー。俺もそろそろ寝るか。考えたって分からなさそうだし。」
長谷「おやすみなさーい」
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〜藤宮家と山岸家~
藤宮「もしもし、山岸さんのお宅ですか?沙希さんは…」
山岸「あ、香織ちゃ~ん。私だよ~」
藤宮「あ、沙希ちゃん。こんばんは。今大丈夫?」
山岸「全然大丈夫だよ~。香織ちゃんから電話くれるなんて嬉しいな~」
藤宮「いつもは私がしようと思う前に沙希ちゃんから電話くるからね。」
山岸「だって香織ちゃんとたくさんおしゃべりしたくてつい~」
藤宮「えへへっ♪あ、それでね今週末に花火大会があるんだけど沙希ちゃんも一緒に行かない?」
山岸「はなびたいかーい?行く行く~香織ちゃんと花火大会♪」
*ちなみに香織ちゃんと沙希ちゃんは海に行った時に家電を教えあってるという設定です。
藤宮「長谷くんと桐生くんもいるけど大丈夫?」
山岸「あ~一緒に海に行った男子2人ですね~。全然大丈夫だよ~」
藤宮「よかった♪そうだ!沙希ちゃんって浴衣持ってる?」
山岸「浴衣~?ママに聞けばあるかもしれないけど昔着たっきりだからサイズが小さいかもしれませんなぁ。」
藤宮「そっかぁ。なら私の小さくなった浴衣あるからそれ着ない?」
山岸「香織ちゃんのお下がりの浴衣~♪着たい着た~い!」
藤宮「うん♪じゃあ、当日は5時に私の家に来てくれる?」
山岸「わかった~。あ、忘れてるかもしれないから当日また電話くださいな~」
藤宮「うん、わかったよ!それから浴衣着ることは長谷くん達には内緒だからね!」
山岸「わかった~。でもなんで秘密なの~?」
藤宮「長谷くんをびっくりさせたくて♪」
山岸「そっかぁ。香織ちゃんの浴衣姿ならその長谷くん?も可愛すぎてびっくりすると思うよ~♪」
藤宮「かわっ、そ、そんなことないよぉ。ただ友達ってこういうプチサプライズみたいのをするものだって漫画にのってたからいつかやってみたいなって思ってただけだし…」
山岸「そっかそっか~。じゃあ、いつか私にもプチサプライズしてくれるのかな?」
藤宮「もちろんそのつもりだよ♪って宣言しちゃったらやりにくくなっちゃうね。」
山岸「あはは、そうだよ~。」
藤宮「えへへ。沙希ちゃんにしてやられちゃったな。」
山岸「妹だってたまには姉を出し抜いたりしちゃうんだから~」
藤宮「もう、沙希ちゃんったら。うふふっ♪」
山岸「あはははっ♪」
*そのあと沙希ちゃんと30分くらい話してから電話を切りました。
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〜藤宮家〜
藤宮「花火大会楽しみだなー♪長谷くんびっくりしてくれるといいな。あ、お母さんに言って浴衣出しておいて貰わないと!おかあさーん。」
香織ママ「どうしたの、香織?」
藤宮「浴衣出して欲しいの。小さくなったやつと今年買ったやつ!」
香織ママ「なんで小さくなったやつも?」
藤宮「沙希ちゃんに着てもらおうと思って♪」
香織ママ「あー、そういえば毎年行ってる花火大会今週末だったわね。今年は沙希ちゃんと行くのね。」
藤宮「あと長谷くんと桐生くんもいるよ。」
香織ママ「あらっ、長谷くんと桐生くんと4人でいくのね〜」
藤宮「うん♪この前の海もすごく楽しかったからまたみんなで遊びたいな思ったの!長谷くんはなぜか残念そうにしてたけど。」
香織ママ「ふーん、なるほどねぇ。また今度みんなをうちに誘って来なさい♪なんなら長谷くん1人だけでもいいけどね☆」
藤宮「へ?うん機会があれば誘ってみるよ!夏休みの宿題をみんなでやるのもいいかもなぁ。沙希ちゃんは花火大会の日にうちに来ることになってるから着付けお願いしてもいいかな?」
香織ママ「楽しみにしてるわね♪もちろんよ!ついでに髪とかもアレンジして男子2人をメロメロにしちゃいましょ♪」
藤宮「ちょっ、お母さん!メロメロとか古いから!」
香織ママ「うふふっ♪さぁ、もうこんな時間よ。夏休みだからって夜更かしはだめよー。浴衣は出しておくからね。」
藤宮「はぁーい。おやすみなさーい。」
香織ママ「おやすみなさい、香織。」
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~花火大会当日藤宮家~
山岸「やっほ〜、香織ちゃ〜ん。」
藤宮「沙希ちゃんいらっしゃい♪どうぞ入って!」
山岸「おじゃましま〜す。香織ちゃんのお母さんもこんにちは~」
香織ママ「あなたが沙希ちゃんね!香織から話は聞いてるわ。」
山岸「今日はよろしくお願いしま〜す」
香織ママ「任せて!2人ともとびっきり可愛くしちゃうから♪」
藤宮「もう、お母さんったら張り切っちゃって。」
香織ママ「さぁ、こちらへどうそ。浴衣の準備もしてあるから」
藤宮山岸「はぁ~い。」
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~浴衣の着付けの為香織の部屋~
山岸「香織ちゃんのお部屋だ~。香織ちゃんらしくてとっても可愛いお部屋だね~」
藤宮「ありがとう。えっと、これが沙希ちゃんの浴衣だよ。」
山岸「わぁ~、可愛い浴衣~小さい頃の香織ちゃんもこれを着てたんだね~」
香織ママ「そうよー。これ着て花火大会行った時わたあめ食べてたら浴衣についてちゃって落とすの大変だったんだから。香織はお気に入りの浴衣がぁーって泣いちゃうし。」
藤宮「もう!恥ずかしいよー。こっちが私の浴衣だね。」
山岸「香織ちゃんのは大人っぽい感じだね~今の香織ちゃんに凄く似合いそ~」
藤宮「あ、ありがとう沙希ちゃん。
じゃあ、お母さん沙希ちゃんの着付けお願い。私は自分で着ちゃうね!」
山岸「えぇ!?香織ちゃんって自分て着付けできるの~?」
藤宮「うん。毎年着てるからその度にお母さんに着せてもらうの悪いし着付けられてるうちに覚えちゃって。」
山岸「さすが香織ちゃんだな~」
香織ママ「香織ったら私の毎年の楽しみ奪っちゃうんだから。今回は久しぶりに着付けできて嬉しいわ♪しかもこんなに可愛い子を♪」
山岸「可愛いだなんて照れますよ~」
藤宮「じゃあ、沙希ちゃん服脱いで。あ、下着とキャミソールはそのままでいいよ。」
山岸「へ?あ~、そうでした~浴衣に着替えるんだった~。でも和服を着るときって下着とか付けないものじゃないんですか~?」
藤宮「それは昔の話だよ。今も振袖なんかだと上は付けなかったりするみたいだけど今日は浴衣だしそのままで大丈夫だよ!」
山岸「なるほど~わかりました~」
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~香織と沙希着替え中~
香織ママ「よし、できたっと。香織はどう?できた?」
藤宮「うん、できたよ。帯の結び方を変えたから少し手間取っちゃったけど。」
山岸「わぁ~香織ちゃん素敵~♪これが大和撫子ってやつですね~」
藤宮「大和撫子なんて恥ずかしいよ。沙希ちゃんもとっても可愛くて似合ってるよ!」
山岸「えへへ~ありがと~。ところで私と香織ちゃんの帯の結び方が違うのはなぜですか?」
藤宮「それはね、帯の結び方にはたくさんの種類があって私のはスイートピーで沙希ちゃんのは…えっと…アネモネかな?そういう結び方してるから形が違うんだよ。」
山岸「なるほど~。浴衣も奥が深いのですね~」
藤宮「浴衣の雰囲気や自分の好みでいろんな結び方ができるから素敵だと思うんだ♪」
山岸「香織ちゃん和服も好きだったんだね~また香織ちゃんのこと一つ知っちゃった~♪」
藤宮「えへへっ♪」
香織ママ「さぁ、ここからが本番よ!髪をアレンジしてかるーくメイクもしましょう♪」
山岸「なんだかわからないけどはぁ~い。」
藤宮「私はいつも通りでもいいんだけどなぁ。まぁでも更に長谷くんをびっくりさせられるならいっか♪」
香織ママ「そうよー。ということでまずは香織ね。はいここに座って!」ドレッサーを指す
藤宮「はぁい。あんまり髪型変えたりしないしメイクもしたことないから緊張するなぁ。」
香織ママ「大丈夫よ!とびっきり可愛くしちゃうから♪」
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~香織ヘアメイク中~
香織ママ「さぁ、できたわよ!」
藤宮「わぁー、これが私?いつもと全然違う!」
山岸「香織ちゃん可愛いよ~♪髪の毛もふわふわですごくおしゃれ~♪」
藤宮「髪の毛巻いたりするの初めてだからちょっと恥ずかしいな。」
香織ママ「さ、次は沙希ちゃんね!」
山岸「は~い。どんな風になるのか楽しみです~♪」
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~沙希ヘアメイク中~
香織ママ「よし、完成♪沙希ちゃんは髪の毛が短いからあんまり凝ったアレンジできなくて少し残念だったど、可愛くなったのは間違いないわ!」
山岸「ふわぁ~、これが私?ふわふわのキラキラで別人みたーい!」
藤宮「沙希ちゃんとっても可愛いよー♪まるでお人形さんみたい!」
山岸「えへへ~。あ、香織ちゃんと髪型お揃いだ~♪」
藤宮「え?あ、本当だ!編み込みと巻いてふわふわになってるのお揃いだね♪」
山岸「香織ちゃんとお揃いうれしいなぁ~」
藤宮「私も嬉しい♪あ、そろそろ時間だから行こうか?」
山岸「うん。香織ちゃんのお母さんありがとうございました~。」
香織ママ「いえいえ。楽しんで来てね♪」
藤宮「うん♪じゃあ、いってきまーす!」
山岸「いってきま~す。あれ?おじゃましました?どっちだっけ?」
藤宮「もう、沙希ちゃんたら。」
山岸「えへへ。行こう香織ちゃん男子2人待ってるかもしれないし!」カコカコ
藤宮「待って沙希ちゃん!下駄だから走ったらあぶないよ~」カコカコ
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イメージでは香織ちゃんは紺に薄ピンクの桜模様の浴衣でピンクと紫の帯に右から左に編み込んで左サイドテールでふわふわに巻いてる感じで沙希ちゃんは黄色にオレンジと赤の牡丹模様の浴衣で緑と黄緑の帯に編み込みカチューシャで全体的に緩めに巻いてる感じです。
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~待ち合わせ場所~
長谷「藤宮さん達まだかなぁ。」
桐生「まだかなぁってまだ待ち合わせ5分前だろ。」
長谷「それはそうだけどさぁ。」
桐生「ほら、来たみたいだぞ。」
長谷「ほんと!?あ、山岸さーん、藤宮さー…んん!?」
藤宮「遅れちゃってごめんね。待ったかな?」カコカコ
山岸「男子2人早いですね~」カコカコ
長谷「ふ、藤宮さん!?山岸さんも、どうしたの!?」
藤宮「どうしたのって?…はぁっ///え、えっと浴衣は長谷くんをびっくりさせたくて着て来たんだけど、髪とかはお母さんが無理やり…///私は浴衣着るだけで満足だったんだけど。」
長谷「いや、浴衣もすっごい似合ってて可愛いし、その、雰囲気もいつもと違ってすごく…素敵…です///」
藤宮「あ、ありがとう///そんなすごい褒めたら照れちゃうよ///」
長谷「照れることないって!いつもの清楚で可憐な藤宮さんもいいけど今日の大和撫子みたいな感じなのに可愛らしい藤宮さんもすごくいいもん!」
藤宮「もう///恥ずかしいからやめて///」
長谷「ご、ごめん。藤宮さんが素敵すぎてつい…」
藤宮「ううん、すごく恥ずかしかったけど嬉しかったから///」
桐生「相変わらずのオーラだな…」ボソッ
*みんなには聞こえていない
長谷「よかった〜。山岸さんも浴衣すごく似合ってて可愛いね!」
山岸「ありがとうございます~。香織ちゃんとお揃いで髪とめい…く?もやってもらいました~。桐生くん今日の私どうですか?」
桐生「まぁ、いいんじゃねーの?そのふわふわ?も可愛いと思わなくはないし…」カオソラシ ミミマッカ
山岸「わぁ~い♪でも、なんで顔逸らしながら言うんですか~?それに耳が少し赤いような?」
桐生「…うるせぇ。揃ったならさっさと行くぞ。山岸ははぐれないように俺の袖でも掴んどけ。」グイッ
山岸「わわわっ。えへへ~ありがとうございます~♪」
桐生「ふん。」
長谷「それじゃあ、俺たちも行こうか藤宮さん!」
藤宮「うん♪みんなで花火大会…楽しみだなぁ♪」
つづく