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温泉パート〜全体編〜

長谷ナレ「ピンポーン、と将吾の家の呼び鈴を鳴らす。……なんでかって?遅刻なんだよ!ち・こ・く!」
↓ここは3秒くらいあける
長谷「将吾ー!入るよー!?」

桐生「……ん〜」

長谷ナレ「そして俺は全力で階段を駆け上がり、将吾の部屋のドアを勢いよく開けて大きく一言」

長谷「何してるんだよ将吾!早く準備しないと遅刻するぞ!?」

桐生「なんだよもう少し寝かせろって……」

長谷「集合時間は8時だぞ!今は7時30分、すぐ起きないと電車に間に合わないんだよ!」

桐生「んだよ面倒くせえな……準備すりゃいいんだろ……?」
↓5秒くらいあけてから
桐生「よし、いくぞ」

長谷「はやっ!?この約5秒の間にいったい何があったの!?」

桐生「’’省略’’っていう漫画でもおなじみの技法くらい知ってるだろ……?まあおおかた、この脚本してる奴が書くのを面倒だから放棄したんじゃーないのか……?」

長谷「そういうメタいこと言わない!!あ、でも確かに時間が10分過ぎてる……ってそんなことやってる場合じゃないや!いくよ将吾!」

桐生「へーいへい」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――


↓また5秒くらいあけてから


藤宮「…あ、きたきた!長谷くーん!……って思ったら桐生くん?」

桐生「はっ……はっ……大丈夫、もう少ししたら来ると思うから……あー疲れた」

山岸「だいぶお疲れのようだけど……どうしたの〜?」

桐生「いや実は寝坊してさ………だからこうして走ってきたわけ」

山岸「そっか〜私もよく寝坊しちゃうことあるからわかるよその気持ち〜」

長谷「はあっ……はあっ……待ってよ将吾〜」

藤宮「あっ、今度こそ長谷くんだ!こっちだよー!」

長谷「はあっ…はあっ…遅くなってごめん、待ったよね?」

藤宮「今は……7時55分だから全然待ってないと思うよ?私たちも10分前にきたばっかりだから大丈夫だよ!」

長谷「な、なんだ〜間に合ってよかった〜」

桐生「全く……お前は遅いんだよ」

長谷「寝坊した本人がそれを言うなー!!」

山岸「はいはーいストップー、そんなことしてる時じゃないよー?早く行こう?」

長谷「そ、そうだね。気を取り直していこうか!えっと藤宮さん、電車って何時だったかわかるかな?」

藤宮「えっと、電車が8時22分で今は10分だから……あと12分だね、少し急いだ方がいいかも」

長谷「そっか、こうしちゃいられない、みんないこうか!」

↓3秒あける

長谷ナレ「少し急ぎながらホームへ向かう。途中で、改札に山岸さんが引っかかっちゃって危ないところだったけど将吾がうまく助けてくれて駅員さんに通してもらったりと、もうこの時点でハプニングが多かったよね〜」

↓3秒あける

山岸ナレ「そして場面はかわって温泉街に来ちゃいました〜。そうそう、なんでかはわからないけど香織ちゃんが電車の中でどこか浮かない顔をしてたけど大丈夫かなぁ……?」

藤宮「温泉街だね〜!」

長谷「いや〜これぞ温泉にきたって感じがするね!」

桐生「ほ〜う……」

山岸「どうしたの桐生くーん?」

桐生「いや、ここならだいぶのんびり出来そうだな、と。そんだけ」

山岸「なるほどぉ……桐生くんはのんびり屋さんだもんね」

長谷「将吾の場合は面倒なことが嫌いってだけだと思うけどね〜」

桐生「その面倒なことは基本お前が引き起こしてることが多いんだろうが……」

藤宮「じゃあ温泉街を少し回ってみようよ、調べてきたけどおいしい物が沢山あるらしいよ!」

山岸「うわーいやった〜!はやく食べにいこうよ〜?」

長谷「まあまあ山岸さん、そんなに焦らなくても食べ物は逃げていかないから大丈夫だよ。時間もあるし、ゆっくり見てみようか」

山岸「はーいっ」

↓5秒あける

山岸「はむはむっ…ん〜このお菓子もおいしいね〜♪」

桐生「お前すげーな……」

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長谷「ここで一旦思い出話タイム!いやー藤宮さん、この時の山岸さんの食べっぷりには驚いたよね〜!」

藤宮「そうだね〜私の家にきた時はケーキを2つも食べちゃったし、沙希ちゃんのお腹はどうなってるのか見てみたいくらいだよね!」

桐生「あのさ、実は……あの夜に俺と山岸で初詣行ったじゃん?出店がいくつかあったんだけど……それも結構食べたんだよな、しまいには俺に奢らせるし……あ、これ山岸には内緒にしてくれよ?」

長谷「あはは、山岸さん元気だね〜ま、奢る将吾も山岸さんには甘いんだからね〜?。おっと、少し長引いちゃったかな、では皆さん続きをどうぞ!」

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山岸「別腹ってやつなんですよー、はむはむっ」

藤宮「沙希ちゃんすごいね〜、あ、でもホントにそのクマ焼きだっけ?おいしそうだね!箱入りで売ってるしお土産に買ってみようかな。すみませーん、このお菓子1つ下さい」

店員(ブルちゃん)「はいよ、400円ねー。はい毎度あり!」

藤宮「ありがとうございます!」

店員「君たちはカップル団体かい?いいね〜、青春だね〜」

藤宮「あ、いや、友達で旅行にきたんです……」

桐生「おい長谷、そんな残念がるな、バレるぞ?」

店員「いやスマンスマン、すっかり四人ともお似合いのペアだったからついな、ハハハ」

藤宮「そんな……///」

長谷「……我にチャンスここにありっ」←小声で

桐生「馬鹿だろお前」

山岸「えへへ、お二人さんコントみたいなことしてるね」

店員「まあみんな、ゆっくりしてけよ!年越しってことで近くの神社に初詣にいくのもいいかもな!」

長谷「初詣か〜いいね!みんな、夜に行ってみない?」

藤宮「そうだね!いこういこう!」

山岸「私も行きた〜い!」

桐生「俺は毎年恒例カウントダウンティービ」

長谷「もちろんいきますよね〜あははははは」←言葉に気持ちを込めずなおかつ怖く

桐生「いててっ!わかったわかった、………ったく」

山岸「桐生くん、大丈夫?」

桐生「あ、ああ。……大丈夫」←少し恥ずかしながら

店員「みんな仲がよくてよろしい!ハハハ、またきてくれよ!」

藤宮「どうもありがとうございました」

店員「あ、最後にそこの君」

長谷「え、俺ですか?」

店員「そうそう、君だけにとってもいいこと教えてやるよ、ほら耳貸しな。えっとな、ゴニョゴニョゴニョ…………」

長谷「はい……ええ………まあ………っえ!?な、なんでそれを!?」

店員「見てりゃ分かるよ、そんくらい。ま、今教えた通りにしてみろ。きっとうまくいくはずだ、頑張れよ!」

長谷「なんか、ありがとうございます!上手くいってみせます!」

店員「おう、やってこい!」

↓3秒くらいあける

長谷「……お待たせ!ごめんね?」

藤宮「長谷くん、なにを話してきたの?」

長谷「あーいや、これは男の約束だからさ、あははは」←少し焦って

桐生「あ、なるほど……」

山岸「これはまたなにか起こしそうですね、桐生くん?」

桐生「そーだな、面白いから黙ってみてるか、俺らは」

藤宮「え、え、みんな何がわかってるの?教えてー!?」


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藤宮ナレ「結局長谷くんが店員さんから言われたことはなにか分からないままでした。でも私だけみたいなんだよね……なんだったんだろ?……気にしないことにしよっか!さてと、まだまだ楽しもーっと」

↓5秒あける

藤宮「この時、私は2つの大きいサプライズが起こることをまだ知らなかった。」 

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